今日の言葉
少し退く智慧
2026 . 01 . 08
今日、師は「にわか雨はしばらく避けなさい」という言葉から、今日の教えを開いてくださいました。大きなにわか雨が来ると、人も動物もわざわざ立ち向かいません。雨宿りする場所を探し、しばらく体を避けます。それは特別に学んで行うことというより、自然がすでに示している法則です。
寒い山の庵でも同じです。冷たい山風をそのまま受けて立つより、暖かい部屋に入り、体を休ませるほうが自然です。けれども私たちは、この自然な智慧をしばしば見過ごします。見ていても学ばず、気づかないまま生きてしまう時が多いのです。
人生でも同じことが起こります。相手が強く怒っている時、その瞬間に自分も同じように怒ってぶつかれば、状況はさらに大きくなります。大きな火に油を注ぐように、苦しみや問題が大きくなることがあります。そんな時には、にわか雨を避けるように、少し退く智慧が必要です。
しばらく避けることは、逃げることやあきらめることではありません。今ぶつかれば悪くなる状況に気づき、落ち着く時間を与えることです。そのように一歩退くと、後でより澄んだ心で話し、応じることができます。
自然はすでに、私たちに生き方の答えを見せています。風が強ければ身を避け、にわか雨が来れば軒の下で待ちます。今日は、心の状況も同じように見つめてください。気づき、いたわり、しばらく退くことを知る心が、平和な応対の始まりです。
激しい状況の前では、ぶつかるより少し退いて息を整えると、次の瞬間により穏やかに向き合えます。
にわか雨や冷たい風をしばらく避けるのは、自然な智慧です。相手の怒りや激しい状況の前でも、同じようにぶつからず、少し退いて息を整えてください。そう気づけば、次の瞬間をより落ち着いて穏やかに迎えられます。
少し退く智慧