今日の言葉
悟ったという思いさえ手放さなければなりません
2026 . 03 . 06
十牛図で人も牛も消える場面は、空の深い意味を示しています。空とは、何も存在しないという意味ではありません。すべてはありのままに現れていますが、そこにつかめる固定した「私」や「私のもの」という実体はない、という意味です。
修行が深まると、調えられる心も、それを調える自己も固定したものではないと見えてきます。だから、「これは私の心だ」「私はそれをつかんだ」「私は悟った」という思いさえ手放さなければなりません。
Seonには、「仏に出会ったら、仏さえも手放しなさい」という言葉があります。これは仏を否定する意味ではありません。悟りという名のまわりに生じる最後の執着さえ捨てるという意味です。「私は悟った」という思いが強くなる時、それもまた我執になります。
空は虚無主義ではありません。情や執着に縛られず、あるがままに自然に生きるところです。お腹が空けば食べ、眠ければ眠る。その中に、「何かを得た」という心が残りません。
今日は、空を無と見なさず、悟りの思いにさえとどまらないでください。あるがままの生活の中で、執着を手放す一日になりますように。
悟ったという思いさえ手放す時、空の意味があらわれます。
空とは何も存在しないという意味ではなく、つかめる私や私のものがないという意味です。「私は悟った」という思いさえ執着になり得るので、その心も見つめる必要があります。今日は、何かを得たという心を残さず、自然に生きてください。
悟ったという思いさえ手放さなければなりません