今日の言葉

取らず捨てない心

2026 . 10 . 02

朝は急に冬が来たように寒く、昼は少し暑くなります。十月の天気は心地よいものですが、寒暖の差が大きいので、健康に気をつけてください。明日の行事のために今日から準備を始め、明日も早く集まって、ともに手を貸します。互いの様子を気づかい、必要なことを一緒に整えながら一日を始めます。

今日は昨日に続き、無念の教えをもう一度見つめます。達磨大師から六祖へと続く教えにおいても、金剛経の「応無所住而生其心(おうむしょじゅうにしょうごしん)」、つまり留まるところなくその心を起こしなさいという言葉が大切です。同じ教えであっても、その核心に立ち返り、あらためて学ぶ必要があります。

無念とは、真如の本性から生まれる智慧で観照しながら、取らず、捨てないことです。ここでいう智慧は、あなたの本性から生まれる智慧です。その智慧で見つめ、どちらの側にもとらわれないことが大切です。

一つの思いが起こると分別が生まれ、その分別に従って取ったり捨てたりします。好きなものを取ろうとする心は、愛着と執着につながります。好むことにとらわれると、そのために誤ることも起こります。

捨てる側にも分別は働きます。ある対象を嫌いだと思い、よくないとか自分に合わないと判断すると、それを押しのけようとする心とともに、怒りが起こることもあります。出会う対象や状況に応じて意識が動き、そこから執着したり拒んだりする反応が生まれます。

生きていると、数えきれない状況に出会います。そのたびに不必要な見解や思いを起こし続けると、妄想は果てしなく続きます。海に波が絶え間なく立つように、一つの思いに次の思いが、さらにその次の思いが続いていきます。このように妄想が続くと、煩悩の泥沼から抜け出すのは難しくなります。

だからこそ、留まるところなく心を起こすという教えが必要です。真如の智慧で観照して取らず捨てないとは、出会った対象に応じて起こる分別や妄想にとらわれないという意味です。好きにも嫌いにも留まらず、とらわれなく心を起こすことが大切です。

日常では、誰に会っても、どんな状況にあっても、分別がすぐに起こり、それに従って反応します。だからこそ、この教えは日々の暮らしの中でとても大切です。本性を悟って心にとらわれがなければよいのですが、まだその境地に至っていないからといって、修行を先延ばしにする必要はありません。

今できる範囲で、この教えを思い出し、生活の中で用いてみてください。分別に従ってすぐに判断し、問題が起こる前に、智慧が働くように見つめます。難しくても修行に心を集め、日常の中で取らず捨てない心に親しんでいきます。

今日、誰かに会ったり、ある状況に反応したりするときに、好きでつかもうとする心と、嫌いで押しのけようとする心に気づいてください。分別が起こったら、その判断をすぐに追いかける前に、少し立ち止まって心を観照します。

「留まるところなく心を起こす」という教えを思い出し、今起こった思いにまだとらわれていないかを振り返ります。まだ難しくても、日常の中で一度ずつ用いながら、修行を続けます。

本性の智慧で見つめ、好きにも嫌いにも留まらずに心を起こします。

無念とは、真如の本性から生まれる智慧で観照しながら、取らず、捨てないことです。好きだからとつかめば愛着が生まれ、嫌いだからと押しのければ怒りや拒む心が生まれます。その分別を追い続けると、妄想が波のように果てしなく続きます。

留まるところなく心を起こすという教えを、日常の中で身につけていきます。誰に会っても、どんな状況にあっても、すぐに判断して反応する前に、心を見つめます。まだ本性を完全に悟っていなくても、今できる範囲で、智慧が働くように修行を続けます。

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取らず捨てない心
取らず捨てない心 漫画
  1. 好きなものに出会うと、つかみたくなります。
  2. 嫌いなものに出会うと、押しのけたくなります。
  3. 分別を追いかけると、思いが波のように続きます。
  4. 判断を追う前に、心を見つめます。
  5. 取らず捨てず、とらわれなく心を起こします。